[TOC]コミュニケーション有能への進化（pre３）犬たちと猫たちカルマという概念が信じられるものであるとするなら、たとえばニューヨーク市2002/09/11の惨事（等）や、東京地下鉄サリン事件（等）を、罪なき生き物の大量殺戮に起因せしめることもできる。犬と猫はアメリカでは年間500万匹、日本では50万匹、行政の手によって殺されている。 犬と猫は、大昔の人間が作り出した家畜であり、自活能力はない。また、われわれの祖先がたいへんお世話になった動物でもある。深刻な害獣でもない。殺すのは、残酷以外のなにものでもない。 彼らは、完全に人間に依存し、人間の愛を信じている（orいた）、たましいたちなのである！。 まず当面、犬猫の数を増やさないことが重要だ。不妊化を徹底し、ブリーダーなどペット産業にはしばらく休眠していただく。そして全世帯、数匹ずつの犬猫を義務的に飼養する。そうすれば、殺しはなくなり、われわれのカルマは改善される。 犬猫を捨てる不心得者への言及が抜けているが、ここではとりあえず、『捨てられた犬または猫が現に目の前にいる』という、どうしようもない事実から、論考をスタートさせたい。 増やさないこと。そして、殺さずにみんなで協力して世話をすること。これを、社会の基調としなければならない。 あれが可愛い・可愛くない、あれを飼いたい・飼いたくない、といった、勝手な消費者根性を一掃することが重要である。大量に捨てられ殺されている今は、そんなのんきなことを言っている場合ではない。可愛くなくても、世話をするのだ。そうすれば必ず、可愛く思えてくるのである。 今、人類に必要なことのダントツのトップ項目は、すさんだカルマからやさしいカルマへの全面的衣替えであります。犬たち猫たちの殺処分は、そのすさみの、非常にどぎつい象徴だ。 （関連稿: 動物愛護の社会的な意味） [TOC] |10月のエッセイ| |11月のエッセイ| |